寝室女官事件 |
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2016年 03月 08日
寝 室 女 官 事 件 !!! なぁんて、大袈裟な題つけますと、 なにやら 大奥のような 嫉妬がらみの陰謀? と思いますが、 こちら、 女王と政治家の争いです。 ヴィクトリア女王は18歳のとき 伯父のウイリアム4世が亡くなり 女王となった知らせを 朝早くにケンジントン宮殿で受け取りました。 1837年のことです。 すぐに、 住居をバッキンガム宮殿に移しました。 (何しろ、お母さんにはうんざりしてたので。。。💧) 18歳で、 いきなり女王となるも、 右も左もわからず、 そのヴィクトリア女王を導き 篤い信頼を受けていたのが 時の首相、 第2代メルバーン子爵、ウイリアム・ラムさん。 ヴイクトリア女王は父親のように思って 慕っていました。 ヴィクトリア女王の父は彼女がまだ赤ちゃんの頃亡くなってますので 父親を知りませんでした。 でも、ラムさん、高齢のため 後、首相を辞退しようとしました。 その知らせに、ヴィクトリア女王は泣き崩れたそうです。 メルバーン子爵は、後任をウエリントン公爵 (ナポレオンをワーテルローの戦いで1815年に破りました将軍です。) にと思ったのですが、 かれも高齢のためと影響力の低下などを理由に拒否。 そして、後任には ロバート・ピールを推薦しました。 ロバート・ピールへの印象は良くなかったみたいで、 ヴィクトリア女王は日記に、 「こわい男の人だった」、 とか 「何を考えてるかわからない」などなどと記。 身長が高かったみたいなので、 威圧感もあったと思います。 ヴィクトリア女王は、思いっきりちびっこだし。。。(154cmほど) そして、 退いたメルバーン子爵を今後も 自分の後ろ盾としたい旨伝えましたところ、 ロバート・ピールに拒否されました。 メルバーン子爵はホイッグ党、 ロバート・ピールはトーリー党です。 新政府になっても、まだ、女王が野党の意見を受け入れていくのは 良くないということからの拒絶。 でも、これで 二人の間に溝がザックリと。。。。 なにしろ、メルバーン子爵にべったりのヴィクトリア女王ですから。 ちょっちゅう、子爵の元に手紙を送っては 何かあるたび すぐ来てくれと、懇願し、 宮殿に呼び、話し相手にし。 日記にもたびたび メルバーン卿と色々話しした とか書き込んでます。。 それなのに、 メルバーン卿と話しちゃいけないなんて!!!! と、怒ってるところに 次の日 ロバート・ピールは 寝室女官の全員をメンバーチェンジさせようとします。 ほとんどの女官たちは ホイッグ党国会議員の奥様方なので、 その女官を、 トーリー党側の奥様方で固めようという魂胆。 それにはヴィクトリア女王もついにキレて、 断固として拒否。 寝室のことは 政治には関係ないし、 政治の話なんかしないし、 とにかく、寝室のことは プライベートなことでしょっ!!!! と、決して譲りません。 ロバート・ピールも 言うこと聞かないんだったら おれは首相なんかやってらんねー! 見たいな。 この争い5日ぐらい続いたらしいです。 1839年5月9日の日記には 「イングランドの女王たるものが こんな策略に屈従してなるものですか。 落ち着いて、威厳をもって 拒否したわよ。」って書き込んであります。 あららー、双方譲らず。 ウエリントン公爵も仲裁に入るも 19歳のヴィクトリア女王の剣幕におされてか。。。 這う這うの体で退却したとか。 ナポレオン軍倒すより、戦略がいったりして。。。。。💦💦 ウエリントン将軍肖像画 ←どうぞ。 最終的には ピールは首相にならず、 なんとかメルバーン子爵が元の鞘に収まり 一件落着。。。? 世に言う (そんな大げさなっ。💦) 「寝室女官事件」 なんだそうです。 ふぅ〜っ。 ヴィクトリア女王、頑張ったね。 日記には、 「やったーっ。」 みたいなことが書いてありましたよ。クスッ。 でも、 本来は、 政権が変わると 内部も一新するのがしきたりだそうで、 ヴィクトリア女王本人も 晩年には このことを思い出して、 ちょっと、若気の至りだった。 と反省していたようです。 ちなみに ロバート・ピールさんは お巡りさんのシステム作った人です。 これは、また次回に。 ガイドのお申し込みはお問い合わせは sachiko@kujira.co.uk まで。 ガイド料金の問合せは
by daisukilondon
| 2016-03-08 19:40
| スキャンダル
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