マチス、ピカソ、そしてジローさん |
ただいまテートモダンで
マチスの切り絵展
が開催されています。
テートからメンバーに送られてくる
雑誌がありまして、そこに
Picasso, Matisse and Me
by Francoise Gilot
という記事が載ってました。
なので、タイトルのジローさんなのよ〜ン。
ピカソはジローを、二人の関係がまだ秘密だった頃
マチスに「若手の画家だよ。」と
紹介したそうです。
マチスはジローをみるなり、
インスピレーションが触発されたようで、
『君を描くならダークグリーンの葉っぱの髪に
薄青の体だ。』と言いました。
ピカソはジローのポートレートを
そのときまで
まだ一枚も描いてなかったそうです。
先を越されちゃいかんと、
ライバル意識がふつふつと湧いてきたであろう
ピカソがその後描いたジローの絵は、
これです。そしてこれが、マチスの描いたジロー。
Woman Flower(Francoise) 1946
(😅 マチスが言った、そのまんまじゃないですかっ。)
マチスの印象はどうでしたか?
と聞かれたジローさん曰く、
「ゴッホは、『本質は強調して、明らかな物は曖昧に』って
言ってるわ。それはマチスがしていたことなのよ。
マチスは知覚を強調したのよ。
物の本質を描くことは出来ないのよ。
それは、アーティストの視覚や感覚と一緒になって
見ている人が感じるまで、
なんどもなんども再創造されていくものなのよ。
彼の作品はちょうど、ジャズが生まれた頃よ。」
(かな?わたし流に彼女の言葉を理解した訳です。)
ピカソとマチスはライバルというよりは友人で、
悪ガキのピカソをなだめるマチス
というような、関係だったようです。
でも、ちょっとお茶目だったのね。
ピカソをいじっているよ。
マチスは自分が描いたイラスト付きの手紙を
ジローに送ってます。
それをみたピカソは
超〜〜〜 驚いて
ジローから手紙を奪い取り。。。
「なななななにぃっっ?ジローは俺の女だ!」
みたいな。。。。
なんだか目に浮かぶな。。。Henri Matisse's gouache cut-out Abstract
Portrait of Francoise Gilot (1947)
from Tate Magazine, issue 31
このジローさん凄いですね。
二人の巨匠からポートレート描かれて。。。
さささ〜っとウキみましたらね、
ジローさんが21歳のときピカソと知り会ったそうです。
そのときピカソ61歳。
(ちなみにマチスはピカソの12歳年上です。)
恋人ドラ・マールがいたんです、すでに。
ドラ・マールはあの有名な
”泣く女”のモデルになってます。
確か。。。。。
アトリエでかち合ったドラとジローさんに
ピカソは俺の奪い合いのケンカしろって
けしかけたんじゃなかったっけ?
(調べろよって感じですが。。。)
まあ、とにかく、素晴らしい女性です。
本人も画家です。
現在92歳でお元気でいらっしゃるから、
こうやってインタヴューすることが出来たんですね。
よろしかったらクリックしてくださいませ。
にほんブログ村
にほんブログ村
旅行・観光 ブログランキングへ