エリザベス一世 |
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2014年 10月 14日
お待たせ〜。 ヘンリー八世からテューダー時代の王様の話して来ましたが、 ちょっと道草してしまいました。 今日はエリザベス一世の話です。 いろいろ歴史書がありますし、 映画もあるしドラマ化されてるし。 で、みなさまもエリザベス一世のことは色々ご存知と思います。 最近読んだ本で、 『美女たちの西洋美術史、肖像画は語る』 木村泰司 著 にエリザベス一世のことも載っていて、面白く分かりやすいです。 今まで読んだどんな歴史書より面白くためになります。 おすすめの書です!!! さすが 木村泰司 先生です。(勝手に先生と呼んでます。) さて、エリザベスは3歳のときに母を亡くしています。 アン・ブリンが処刑されました。 若い頃のエリザベス一世。 そして、プリンセスでは無くなったんですが、 継母のキャサリン・パーの取りなしによって 王位継承権を得ましたが、異母兄弟の姉のメアリー一世が なかなか王位継承をエリザベスに譲らず、 メアリー一世は亡くなる十日前にやっと 妹のエリザベスを後継者と認めました。 それまで、エリザベスの位置も不安定だったわけです。 エリザベスはプロテスタントでしたから、 カソリックから再び英国国教会にもどしますが、 メアリーとちがって、カソリックの人々を血祭りに上げるようなことは しませんでした。 とりあえず、カソリックもそのまま 放っといたというか。。。 自分は英国国教会の長であるけれども、 他が信仰するものの否定はしないとしました。 そして、議会で、一生結婚しないと宣言しました。 でも、政略的にヨーロッパ諸国から見合い話があると まあ適当にあしらって、思わせぶりな、はっきり返事もせずに。。。 の態度をとりました。 でも、絶対結婚するつもりはないのは、 メアリー一世の失敗を見ているからです。 結婚によってイギリスが外国の王族の夫の 帰属国になってしまうことを恐れたからです。 自分はイギリス国と結婚した。として、 ヴァージンクイーンを貫き通しました。 エリザベス一世は5カ国語を流暢にはなしたそうですから、 外国の大使と通訳なしで議論を交わすことが出来たそうです。 それもキャサリン・パーのおかげで、 弟のエドワードと一緒に当時の一流の先生のもと 学ぶことが出来たからでした。 そして、狩りも楽しみ、カードゲームやダンス、 音楽も上手だったようです。 ですが、性格は小さい頃からの波瀾万丈の人生でしたから。。。 結構 気まぐれで、焼きもちやきでうぬぼれ。 相手を手なづけることにも長けていて、思い通りに事を運ぶ。 それでいて寛大で誠実。 結婚はしませんでしたが、お気に入りの男はたくさんいました。 ウォルター・ローリー、フランシス・ドレイク、ロバート・デヴァルーなどなど。 でも、一番のお気に入りは ロバート・ダドリー。 (この男達については いずれまた。。。) ニコラス・ヒリヤードはミニチュア画家として知れれています。 これはミニチュアではありませんが、 さすがミニチュア画家だけあって細部が素晴らしいですね。 エリザベス1世が42歳頃ですが、年齢をとくに感じさせません。 そうです、もちろん、年取った肖像画なんか 描いたらダメです。しわを描いたら絶対ダメ。 エリザベス1世はそのことに気を使ったようで、 外でモデルになり陰影をつけない描写をさせたそうです。 指も白くて長いです。 エリザベス一世は自分の長い指が自慢で 手袋も指を長〜〜〜く作ったそうです。 薔薇の花を持っていますのは、 「ヴァージンクィーンはイングランドと結婚してる」 の意です。 なので、ヴェールを頭にかぶっています。 そして、イギリスの富を示すために、 それは, それは, 豪華な衣装です。 繊細なレースのひだ襟。 真珠を縫い付けた衣装に、絹を金で巻いた刺繍糸の縫い取り。 真珠もヴァージンを意味します。 ペンダントも宝石がちりばめてあり、 不死鳥がみれます。 不死鳥はそのなのとおり、再生を意味し永遠を現します。 『再び蘇った英国国教会、その不滅』。でしょうか。 この肖像画と同じ時期に描かれた、 ポーズの向きはこの反対で、 ペンダントがペリカンの絵もあります。 ちなみに、ペリカンはキリスト教の慈愛を意味するようです。 これらの絵は 外交用です。 もちろんエリザベス一世はおしゃれにはうるさく、 自意識過剰でもあったようです。 ですが、この肖像画で女王のイメージの定着と イギリスの富を見せびらかしています。 晩年は、皺も深く、それに厚化粧。 髪は赤く染め、歯は虫歯か朽ち落ちていたそうです。 それでも気品にみち 威厳があった。 と、ヴェネチア大使が記述しています。 よろしかったらクリックお願いします。
by daisukilondon
| 2014-10-14 21:44
| 王家の歴史
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