ウエリントン将軍の肖像画、比べてみる。 |
普通の引退したトラックの運転手だったそう。
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2016年 03月 02日
の記事でウエリントン将軍のこと ちらっとお話ししたので、 そちらご覧ください。 今日は その将軍の肖像画二つを比べてみたいと思います。 こちらはゴヤが描いたウエリントン将軍。↓ 1812-14, Francisco de Goya National Gallery, London Apsley House, London (English Heritage) Apsley Houseはウエリントン将軍のロンドン邸宅です。 昔の住所は ロンドン1番地 だったそうです。 (今は違います。) さてー どちらの肖像画がお好きですか? ゴヤが描いたの 1814年。 ウエリントン将軍がナポレオン軍をスペインで負かしました時です。 ナポレオンは自分の弟ジョゼフをスペインの王に即位させましたが スペイン人からは嫌われました。(当然!) 1812年にウエリントン将軍がマドリッドに進軍した時に ゴヤが描きました。 ゴヤはウエリントン将軍を尊敬してて たくさんの勲章も描かれています。 トーマス・ローレンスのウエリントン将軍は ワーテルローの戦いでナポレオン軍を破った年に描かれました。 この肖像画が1971年から20年間£5札の後ろに使われました。 スペイン人のゴヤ的には 感謝の意を表してなのでしょうか。 ゴヤの絵の方に勲章がたくさん描かれてます。 将軍の顔は個性的で一目見たら忘れられない顔だったようです。 特徴ある鷲鼻と高い頬骨、 鋭い目。という特徴のはず。。。。 ゴヤの絵ではそんなイメージとは重なりませんが。。。 かすかに開いた口、その間に歯も見えるし。。。 普通、そうでしょう。 どうして?ゴヤ。。。 わざわざ口開けて歯まで描いたのは なんか訳がありそうですね。 でも、ゴヤはウエリントン将軍のことは慕っていたそうですよ。 。。。やっぱりゴヤって不思議な画家です。 そして、この絵は過去に盗難にあったことがあるそうです。 数年してから 盗んだ本人によって返されたそうです。 1961年8月21日。 記しくもこの年の50年前の同じ日に レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザが盗まれたそうです。 モナリザも盗んだ犯人から返却されたそうです。 ゴヤのこの絵を盗んだ人は 闇のアートディーラーとかではなく 普通の引退したトラックの運転手だったそう。 ナショナル・ギャラリーでの初めての盗難事件。 しかも、展示してから19日目のこと。 空いていた男性トイレの窓から侵入しての犯行。 セキュリティがしっかりしてなかったんですね。 今は、真夜中も番犬を使って ギャラリー内を巡回してるらしいです。 盗んでから4年後に警察に出頭。 盗みの動機は 退職してテレビの受信料を払えない人々を支援する チャリティのため。。。って。。。 とにかく 戻ってきてよかったですね。 さて、もう一つ絵があります。 こちらのウエリントン将軍は1829年のトーマス・ローレンンス作。 完成することなく、亡くなってしまいました。 ウエリントン将軍が60歳の頃のお顔。 これを依頼した社交界のご婦人 Lady Jerseyは 未完のままで結構。と、 ローレンスの弟子たちによっての完成をことわりました。 顔はしっかり描いていてくれたのでよかったね。 このままで充分すばらしいですね。 この絵は2014年のワーテルローの戦いの200年記念のときに ナショナル・ポートレート・ギャラリーで開催した ウエリントン将軍の肖像画を集めた展示会で、 初めて一般公開さ入れた絵なんだそうです。 60歳、この時代の60歳にしては とても若々しいですね。 (その時代の60歳、知ってるわけではありませんが、 時代物ドラマとからのイメージで。。。) ウエリントンさん the Iron Duke・鉄の公爵 というあだ名がありました。 ナポレオン軍を倒したからではなくて 窓にシャッターを張り巡らせていたからだとか。 選挙制度改革法に反対していたので 窓に石投げられたりしたそうなので。。。。。 「私は大衆が嫌いだ!」とか言っちゃたり。。 この頃、ウエリントン将軍は イギリスの首相を務めていました。 首相官邸はダウニング街10番地 と初代首相の時から決まってます。 が、 ご自分の家はロンドン1番地の大豪邸。↓ ダウニング街10番地 ↓
by daisukilondon
| 2016-03-02 20:39
| イギリスの歴史
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